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青木里菜の「わし便り/むら便り」~越前和紙の里

越前和紙の里で活動する若手和紙作家・青木里菜が日々の和紙の里の様子をお届けします。



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プロフィール

青木里菜

Author:青木里菜
1975年生まれ。大阪外大(現・大阪大)中国語科卒。中国で水墨画留学ののち、2000年より、越前和紙の里を拠点に活動する若手和紙作家。越前和紙の良さをもっと知ってもらおうと、国内外に幅広く活動中。
和紙の里英語版のガイドも担当しています。海外と日本を、作品とともに行ったり来たりするのが夢。


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草枕、もう少し。
夏目漱石さんに励まされています。
『草枕』。線を引きながら何度も同じ個所を読み返し、
そうかそうか、、、と。夏目漱石さんの書かれた書物を
評価した日本社会。そのことにも励まされます。。。。

と同時に、外をウロウロと歩いてスケッチしたりして。

   painting 1 2

なかなか小さな集落で、人と違うリズムで生活することは難しく、
「家で絵を描いている」と言うと、「ラクでいいね」と言われたり、
「親が余裕があるからあぁいうことが出来るのだ」と言われたり
(仕送りは学生時代で全くの最後なんだけれど)、
分かって頂くことはなかなか根気が要る。引きこもりたくなる
こともあるけれど、人に会うのが好きでして。。

  painting 1 2 1

描いてみなきゃ上手くなるわけもなく、自分でも何が手から
出てくるか分からないもんだし。やってみんことには何にもならぬ。

あるとき、「私は貧しくてもいいから絵を描くことを優先したい」と
言いましたらば、「貴女は本当の貧しさを知らないからそんなことが
言えるのだ」と鋭い視線で年配の方から言われたことがある。あぁ、
そうか、と素直に反省した。そう、私は本当の飢えを知らないのだから。

人様から言われたことを参考にさせてもらうことで、自分は
謙虚になり、成長も出来るのだ、と信じてここまで来た40年。
しかし、素直に受け止めれば受け止めるほど、辛くなることも。

傲慢にはなりたくないから、、、、と、メントール画家に伝えましたらば、
「自然を師と仰ぎ、古典に学んでいれば君は大丈夫だ」と。

私の絵を見た人に「あなたは何が描きたいのか。版画か?
水墨画か?」と言われても、

painting 122
( 下図なしに直接彫ってみた。刷ったら面白い顔が出てきた。)

ただ衝動に駆られてするのみである( おぉぉ、出た!漱石調??)。

紙も久々に中国のものを引っ張り出してきた。

painting 1 2 4

滲みが新鮮。

漱石さんの本を読みながらふと気になったセリフを、
出しっぱなしの墨と筆で書いてみた。

painting 1 2 2

注解に、
「俗界の塵に汚れた一身(泥団)を思いのままに捨てさって、
粗末な破れ笠をかぶった旅姿で、かぎりなくさわやかな夏の風を
呼吸する」と。「泥団」は、芸術家の透徹した心情の比喩らしいですが、

ぼんやり、そして、チクチクと何か漱石さんから何かを
諭されているような気分になります・・・。

中国の紙を使っていますと、なんだか山水の気分に。

painting 1 2 3

これ↑は鯖江市の西山公園からの景色なのですが、
雲海があるわけではなく、私が描いたのは街を見下ろす景色。

人と何か違うことをするとき、都会の人波に紛れる方が
ラクなのかも知れない。大勢いる中で、地道に仲間を探す方が。。。

painting 1 2 5

だけど、漱石さんもどうやらここのところの打開策を『草枕』で
語っているような・・。私は文学の奥深さを分析するのは得手とせず、
ただ自分の感じたことを説くのみですが、神経痛になるまであれこれ
悩み考え50歳くらいで亡くなった漱石さんのことを想えば、

私の人生なんて、

ラクもラク、とーってもラクちんなもんだ。確かに。

なかなかパソコンの前に座れず、ここは更新できませんが、
ながい留守が続きましたらば、ウロウロと散策しながら
歩いては絵を描いているアオキを想像してください。
( 紙も漉いてるよっ!)

これが「なにになるんだ」?

と言われるようなことをされているお方。
私も一緒に頑張りたいです。

おー!




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本日の一枚 | 2015/03/27 17:05 | コメント(1)


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